髪の毛にキューティクルがあるように、まつ毛にもキューティクルはあるの?
全ての毛にはキューティクルがあり、3層構造の1つです。
まつ毛が3層構造?
はい、まつ毛は3層構造になっていて、それぞれに大切な役割があります。
まつ毛にも髪の毛と同じようにキューティクルがあります。
キューティクルは刺激などからまつ毛を守る働きがあるのですが、まつ毛を健康状態にしたいのであれば、キューティクルを剥がさないようにしなければいけません。
また、キューティクルだけが有名になっていますが、まつ毛は3層構造になっていて、それぞれ役割があります。
今回は、まつ毛のキューティクルについてお話していきます。
まつ毛のキューティクルとは
まつ毛は3層構造になっていて、その1つがキューティクルと呼ばれています
常にまつ毛をきれいな状態で保ちたいなら、基本的な構造について知っておくことが大切です。
キューティクルという単語は知名度が高いですが、それ以外の部分についてはあまり把握していない人も多いでしょう。
実は、まつ毛は3層構造になっていて、有名なキューティクルはまつ毛の最も外側にあります。
その下に存在しているのは、メデュラとコルテックスと呼ばれる2つの層です。
しかし、この3層構造を知らない人は、そのような区別をしていないことが多いです。
まつ毛の構造全体をまとめてキューティクルと呼んでいるケースもあります。
そのような間違った理解をしていると、きれいな状態に保つためのケアを疎かにしてしまう事に繋がってしまいます。
少なくともキューティクルは、3層の一つに過ぎないことを認識しておかなければなりません。
具体的な役割は後ほどご紹介しますが、外側を覆っているということは、まつ毛の内外を遮断する働きがあるということです。
内部にはまつ毛を健康に保つための成分があり、外部にはまつ毛にダメージを与える要素があります。
すなわち、正反対の特性を持つものに挟まれている層という位置づけです。
それらが悪影響を与えるのを防ぐために存在していると考えると分かりやすいでしょう。
メデュラの役割
3層構造の中でも、一番中心部分にあるのがメデュラで、まつ毛のハリやコシに影響を与えていると考えられています。
まつ毛の中心にある空洞状の細胞が集まっている層です。
ハチの巣のような外観になっています。
均一に存在しているわけでなく、太いまつ毛ほど体積が大きいのが一派的です。
生え始めた細い毛の中にはあまり含まれていません。
このように量に偏りがあり、役割に関しても明確なことは分かっていないのが現状です。
ただし、健全なまつ毛の場合は直線状につながっています。
それに対して抜け気味の不健康な状態では、途切れていることが少なくありません。
この事実から、まつ毛のコシやハリを保つ役割があると一般的に考えられています。
まつ毛の水分を蓄えている?
寒い環境で暮らしている生物の毛の中にたくさん存在することから、空洞に含まれた空気が水分の保持機能を有しているという見解もあります。
他の部分と比べて脂質の割合が大きく、そのことからも保湿の役割を有する可能性が高いと分かるでしょう。
このように不確定ながらも、まつ毛の状態を良好に維持するために必要な層だと考えられています。
しかし、まつ毛のケアにおいて中心部までアプローチするのは簡単な事ではありません。
そのため、あまり重視されていないのが実情です。
今後新しい役割が発見される可能性もあり、そのときには認識が変わるかもしれませんね。
コルテックスの役割
まつ毛の硬さや太さに、それに色の濃さに影響を与えているのがコルテックスと言われています。
キューティクルの内部に存在し、まつ毛の体積の大部分を占めています。
主に繊維のような細胞で構成されており、その中にメラニンが含まれているのが大きな特徴です。
メラニンというと日焼けのイメージが強いですが、紫外線のダメージを緩和するという非常に重要な機能があります。
また、この層の状態によってまつ毛の毛質が大きく左右されることも覚えておきましょう。
具体的には硬さや太さに大きな影響を与えるのです。
色の濃さはメラニンの量によって決まります。
このように非常に影響力ある層であり、細胞間を埋める物質が存在することも特徴の一つです。
その物質を用いた制御によって、まつ毛内部の水分量が上下します。
つまり、瑞々しさや柔軟性を大きく左右するということです。
まつ毛パーマの影響を受けやすい?
成分的にはケラチンと呼ばれるたんぱく質で作られています。
この成分により弾力性が生み出されますが、良いことばかりではありません。
成分的にはデリケートで、まつ毛パーマなどにより溶けだしてしまう恐れがあります。
そのような状態になると、艶が失われることになりますし、ぱさつく原因にもなりやすいです。
そのため、キューティクルと同様に、しっかりとケアをしていく意識を持たなければなりません。
キューティクルの役割
まつ毛を刺激から守るなら、キューティクルを守る事!
最も外側に存在し、内部を保護している層です。
魚のうろこが重なり合ったような形状をしています。
指通りが滑らかな場合は、うろこが隙間なくしっかりとつながっている状態です。
言い換えると、ささくれがなく摩擦が生じにくくなっています。
それに加えて適量の脂質がワックスのような働きをしているのもポイントです。
この状態だからこそ実現可能な役割は他にもあります。
隙間がないということは、内部の水分が外に出ていかないということです。
もちろんたんぱく質などの栄養素が流れでることもありません。
まつ毛が好ましい状態に保たれるように、しっかり守っているということです。
その状態を継続できれば、内部の水分や栄養素の働きにより、すこやかな成長を促進できます。
キューティクルが剥がれるとどうなるの?
もしキューティクルが剥がれたりして隙間ができると、一転してまつ毛の状態は悪くなりやすいです。
水分や栄養素が外に逃げることになり、成長が止まって抜け毛に繋がっていきます。
一つひとつは非常に薄いため、強度が強いわけではないので注意が必要です。
外部からの刺激を防ぐ役割もありますが、ケアを怠っているとすぐに傷んだ状態になってしまいます。
まつ毛は言わば老廃物(死んでいる細胞)なので、一度ダメージを受けると修復することができません。
まつ毛の見た目と健康に大きく関わることを覚えておきましょう。
まつ毛のキューティクルが剥がれないための3つの事
まつ毛のキューティクルが剥がれるのを防止するには、3つのことを意識しなければなりません。
クレンジングやマスカラを落とすときに注意すること
1点目は普段の生活において、できるだけ傷めないように気を付けることです。
目をこする癖がある人は、それだけでもダメージを与えている可能性があります。
クレンジングでマスカラを落とすときも要注意です。
オイルと摩擦によって表面が著しく傷ついている人が珍しくありません。そのような事態を避けたいなら、あまりマスカラを塗らずに、除去するときも慎重に行う必要があります。
オイルフリーのクレンジングを使って、ぬるま湯で優しくすすぐように心がけましょう。
ビューラーを使う時に注意すること
メイクをするときはビューラーで強く挟みすぎないことも大事です。
圧力をかけすぎると、その部分からキューティクルが剥がれていきます。
したがって、ビューラーを使うときは力加減を誤らないように注意しましょう。
まつ毛ケアをする必要はない?
3点目は日頃からケアを欠かさないことです。
専用のまつ毛美容液やトリートメントを使って、補修をこまめに行います。
そうすることで健やかな状態に戻り、隙間から水分や栄養が抜けるのを防止できます。
ただ塗るのではなく、事前に目元を軽くマッサージしておくと良いでしょう。
血行が促進されて、塗る成分を受け入れやすい状態になります。
また、清潔にしておくことがとても大事なことを覚えておきましょう。
ドライヤーで乾かすことはダメなの?
キューティクルとドライヤーの相性が良いのを、ご存知でしょうか?
まつ毛をドライヤーで乾かすことは少ないと思いますが、髪の毛の場合ドライヤーで乾かすことが多いですよね?
でも、髪の毛の事を考えると自然乾燥させたほうが良いように思えてしまいますが、実際はどうなのか考えたことはありますか?
実は、自然乾燥する場合、乾燥するまでに時間がかかってしまいます。
この乾燥するまでの時間が、実は毛にとって無防備な状態であることをご存知でしょうか?
濡れた状態は、キューティクルが開いた状態なので、毛の水分が失われていきます。
濡れているのと、潤っている事は全く違う事なので気を付けましょう。
水分が失われ、傷が付きやすくなってしまうのでパサパサした毛になってしまうのです。
もし、少しでも健康的なまつ毛を作りたいのであれば、濡れた状態を短くして、キューティクルが剥がれたり傷つかないようにすることが大切です。
特に髪の毛の場合は、短い時間のタオルドライを行い、ドライヤーできちんと乾かしてあげましょう。
まとめ
「まつ毛のキューティクルは剥がれてしまうと修復できない!?」いかがでしたか。
まつ毛を守るキューティクルは、一度剥がれてしまうと修復できません!
キューティクルが剥がれないために
☑目元を洗う時は優しく
☑ビューラーで強く挟みすぎない
☑まつ毛美容液やコーティング剤でケアをする
キューティクルが剥がれたまつ毛は折れやすくなるので、日ごろからまつ毛ケアを意識していきましょう。